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2013/04/30 BBC Breakfast Interview
Amy has a chat with the BBC Breakfast team about her new album, 'Dusk & Dawn'.
「BBCブレックファースト」インタビュー
アルトサックス奏者のエイミー・ディクソンをゲストに迎え、ニューアルバム「Dusk &Dawn」(日暮れ、夜明け)について楽しいお話を展開します。
Susanna Reid
I was gonna say “jazz music,” but, of course it's a jazz instrument, maybe in a classical way. Now, we're often told to try to switch off before we head to bed, put down our smartphone, turn off the telly.
スザンナ・レイド
ご紹介します音楽ですが、「ジャズ音楽」と申し上げようと思ったのですが、勿論、楽器はジャズでよく使われるものです。これをクラシックっぽく切り替えた演奏を。ところで「切り替え」と言えば、スマホやテレビをOFFに切り替えましょう、眠る前に、なんて言いますよね。
But how about this? If you were one of those who struggle, you might want to listen to some beautiful music. It's played by a classical saxophonist, Amy Dickson.
ですが、眠るのに、なかなか寝付けない皆さん、とても美しい音楽を聴くというのは、いかがでしょうか?演奏は、クラシックのサックス奏者の、エイミー・ディクソンさんです。
And her new album has been described as “Late-Night Listening,” at its best. And ... I'll let you read this bit.
彼女のニューアルバム「Late-Night Listening」(夜更けに聴いて)が、今大変な好評を博しています。そして…次、おっしゃっていいですよ。
Bill Turnbull
(laugh) Just the job for a late night snuggle. We'll speak to Amy in just a moment. First, let's find out how she earned those plaudits. This is “La Strada.”
ビル・ターンブル
(笑)夜遅く、気持ちよく、添い寝ができますよ、てね。さあ、エイミー・ディクソンさんには、この後すぐお話を伺います。まずは、今評判の演奏がどのようなものか、お聴きいただきましょう。曲は「La Strada」(道)です。
(Amy Dicson playing soprano saxophone)
(エイミー・ディクソン ソプラノサックスの演奏)
BT141
I love the way to relax! And Amy is with us now. Morning, Amy.
ビル・ターンブル
これはリラックスできます、本当に良いですね。エイミー・ディクソンに、お越しいただきました、おはようございます、エイミーさん。
Amy Dickson
Good morning.
エイミー・ディクソン
おはようございます。
BT
But you want to hear us all read all sorts of very complicated critiques in the newspapers about how you managed your crescendos and your various other things.
ビル・ターンブル
さあ、新聞各紙には、細かく色々と評論家の皆さんが書いています。気になるところでしょうが、音の盛り上げ方だの、その他色々あなたの演奏の仕方ですね。
154
But The Sun's description is “Just the job for a late night snuggle.” How did you ... what do you think about that?
ただ、「サン」紙がですね、「夜遅く、気持ちよく、添い寝ができる」という。どうですか、こちら、この評価。
AD158
Well, I think it can be a lot of different things to ... different people, this album. (laugh)
エイミー・ディクソン
まあ、色々評価があるものだ、というところでしょうね、評論家の方達も色々ですし、このアルバムは(笑)
BT204
We flattered, we did think “Oh, great it!”
ビル・ターンブル
僕達2人は「これはすごい!」て、本当に思いましたよ。
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Well, not so a bad review, is it? Now, it's nice.
エイミー・ディクソン
そんなに悪い内容ではないと思いますよ、ええ、とても良く書いていただいています。
SR210
And of course, the saxophone, I think of as jazzy. And I expect lots of people think of the saxophone is jazzy.
スザンナ・レイド
さあ、今更ですが、サクソフォンと言いますと、私なんかは、ジャズ系の楽器だと思っているのですが、多分そう感じている方が多いんじゃないでしょうかね。
AD
Of course, yeah.
エイミー・ディクソン
まあ、そうですよね。
SR
Um.. is there a long tradition of classical saxophone?
スザンナ・レイド
クラシックのサクソフォンというのも、ずっと前から色々とあるのでしょうか?
AD222
Um, it actually started out as a classical instrument. It was invented in around ... about 1842, we're not quite sure exactly when. And for the first seventy or so years of its existence, it was actually more of a classical instrument. It came to jazz quite late in the period.
エイミー・ディクソン
そうですね、実際この楽器は、クラシック音楽の演奏用にと、開発されたものです。1842年頃ですか、ハッキリとはわかりませんが。そこから70年くらいの間に、クラシック演奏用の楽器という枠から広がっていって、本当につい最近ですかね、ジャズで使われるようになったのは。
BT238
But with great modern connotations, in fact, you sort of involve the atmosphere of the “Thomas Crown Affair” ....
ビル・ターンブル
ですが、現代作品なんかも、実際の処ですね、演奏なさっている曲には1999年公開の映画「トーマス・クラウン・アフェアー」これは1968年の「華麗なる賭け」のリメイクですが、これなんかも…
AD
Yes.
エイミー・ディクソン
そうなんですよ。
BT
... with your latest album. But the original, ...
ビル・ターンブル
…最新のアルバムに収録なさっています。曲の元がですね…
AD
The original is “Thomas Crown Affair.”
エイミー・ディクソン
元は「トーマス・クラウン・アフェアー」です。
BT250
Steve McQueen.
ビル・ターンブル
スティーヴ・マックイーンです。
AD
We have quite a big range of repertoire on this album. We have a few classical, a few jazz, and a few more. We've got some in ... by Tom Waits, actually. It's a big range of repertoire. And we wanted to pull it all together with a common sound world.
エイミー・ディクソン
このアルバムは、とても幅広くレパートリーを入れています。クラシック、ジャズ、他にも色々。実際、トム・ウェイツの曲もあるんですよ。本当に幅広いレパートリーになっています。これを、皆さんおなじみの、一つの音の世界に取り込んでいこう、というわけです。
304
And I love the sound world of 1950s and 1960s. Some of the film soundtracks then, and especially with the shimmering strings and melty flutes. And I just think it's so elegant and beautiful and sumptuous.
それと私は1950年代や60年代のサウンドが大好きなんです。その時代の映画のサウンドトラックの中には、きらびやかな弦楽器やまろやかなフルートのサウンドが、特に魅力的です。本当にエレガントで、美しくて、贅沢ですよね。
318
And I was really lucky because we got a wonderful producer involved. And some amazing arrangers. And they were able to arrange it in a way that really captured that sound world.
今回本当に幸運なことに、素晴らしいプロデューサーとご一緒に仕事が出来ました。更には編曲を担当してくださった方達も、素晴らしい方達です。原曲の音の世界を、見事にとらえています。
333
And we recorded it in a specific studio in Islington (London) , Angel Studios. And they have a special sound. And we used the old microphones. And the whole thing came together, relly nicely.
収録も、ロンドンのイズリントンにありますエンジェル・スタジオという、本当に特別な場所が使えました。音が特別なんです。昔のタイプのマイクも使えました。全てがとても良い形で合わさって、ことが進みました。
SR343
Now, when you were growing up, did you start learning quite early, or is it something you came to late.
スザンナ・レイド
あなたが小さかった頃、楽器を始められたのは、うんと小さい頃だったのですか?それとも、後になってからでしたか?
AD
Yeah, I started when I was six.
エイミー・ディクソン
そうですね、6歳からです。
SR
Wow! And did you ... because the saxophone that you ... I mean, I'm terribly ignorant about the instrument itself. Because, of course, when I think of saxophone, I think of something shaped very differently. Your saxophone is shaped more like a clarinet.
スザンナ・レイド
6歳からですか!それで、あなたがサクソフォンをですね、何といいますか、私はこの楽器のことは、本当によくわかっていなくてですね、というのも、今更ですが、サクソフォンというと、もっと形が違うのではないかと、あなたが吹いているのは、どちらかと言うと、クラリネットのような形をしていますよね。
AD401
Yes. I play the .. more saxophone looking “saxophone” as well.
エイミー・ディクソン
そうなんです。いわゆる、サクソフォンらしいサクソフォンも、沢山吹きますよ。
SR
Well, I thought so.
スザンナ・レイド
まあ、そうだろうなとは、思いましたけどね。
AD409
So, the others are called the alto, and the tenor and baritone. And I play the alto a lot. But the one that I'm playing in these videos and... also the one that I'm going to play later is the soprano.
エイミー・ディクソン
あの映像以外では、アルト、テナー、バリトンというのがあります。一番吹くのはアルトですね。でも映像の中で吹いていたのは、このあと吹かせていただきます、ソプラノといいます。
SR420
So what does the six-year-old think when they pick up a saxophone? Well, why was that instrument when you decided to turn to rather than plinking and plunking on a piano?
スザンナ・レイド
6歳でサクソフォンを始めようと思ったのは、どういうきっかけだったのでしょうか?それまで、ピアノか何か、スラスラ弾いていたんでしょうけれど、それが、サクソフォンに替えようと思ったのは、なぜだったんですか?
AD428
Well, actually I started on the piano when I was two.
エイミー・ディクソン
そうなんです、ピアノは2歳から始めました。
SR
You played? You've already done a bit about that?
スザンナ・レイド
ですよね?もう既に、少しは弾けたんでしょう?
AD
Yeah. It was my second instrument. And it was recommended by my piano teacher because it's such a versatile instrument. And of course you can go into jazz or classical or whatever if you want to do on a saxophone.
エイミー・ディクソン
そうです。サクソフォンは2つ目の楽器なんですよ。ピアノの先生が勧めて下さったんです。多彩な音楽表現が可能な楽器だから、という理由からですね。勿論、ジャズもクラシックも、なんでもサクソフォンなら、お手の物です。
443
And so it was really for that reason that I started it. But more importantly I kept playing it because I just instantly knew that that was what I was supposed to.
私がサクソフォンを始めたのは、まさにこれが理由でした。ですが、この楽器をずっと続けている、もっと大事な理由があって、それは、この楽器を始めてみて、本当にすぐに感じ取ったのは、ああ、私はこれを吹く運命にあったんだな、てことです。
SR
(indicating Amy's performance in the video background) That's a more saxophone-looking saxophone. There.
スザンナ・レイド
(映像の楽器を示して)これこれ、こちらの方が、サクソフォンぽいんですよね。
AD
That's my alto saxophone, yeah.
エイミー・ディクソン
これが、アルトサクソフォンです。はい。
BT
“Plinking and plunking on piano,” of course is one of those technical terms used by virtuoso musicians ...
ビル・ターンブル
「ピアノをスラスラ弾ける」ていうのは、優れたミュージシャンに用いられる、技術面での物言いですよ、ねえ。
AD504
Absolutely, there are a lot of very good plinky-plunkers out there.
エイミー・ディクソン
全くその通りです。世の中には、スラスラ弾ける人が、沢山いますからね。
SR
But you decided .... so do you still play the piano, or did you stop that when you ... ?
スザンナ・レイド
でも、ご自分で決心なさって…ピアノは今でも弾いているんですか?それとも、もうやめてしまったとか?
AD
I do. Actually, I play for fun, actually. And it's interesting because ... I've never felt comfortable playing the piano in front of audiences, and I feel so comfortable playing saxophone, really.
エイミー・ディクソン
弾いてますよ。実際、自分で楽しむために弾いています。その分には、面白いですよね、というのもですね…ピアノは、お客様の前で演奏すると、どうしても気分よくやれないんです。サクソフォンでしたら、本当に気分よくやれるものですから。
BT521
And this is a big year for you because you've managed to get married twice, which just takes some doing actually.
ビル・ターンブル
それと、今年はあなたにとっては大事な年ですよね。2度結婚なさって、実際色々おやりになっている。
AD
It's the same man.
エイミー・ディクソン
同じ男性とですね。
BT
The same guy, very quickly
ビル・ターンブル
同じ男性と2度、1年のうちにとは、あわただしいですな。
SR
Not because you changed your mind after the first wedding, I hope?
スザンナ・レイド
最初の結婚の後で、心変わりしたわけじゃ、ないんでしょう?
AD
No. I was just so happy with the first one. I wanted to do it again.
エイミー・ディクソン
そうじゃありません。最初の彼でとても幸せでしたよ。なので、もう1度かれと結婚しようと思ったんです。
BT536
Do you ... as I can see, you don't have guild loyalties. You're Australian, of course. Are the audiences different in, say, Sydney, as opposed to London when you play to them?
ビル・ターンブル
あなたは、その…同業者の縛りとか、そういうのは無いようですが、勿論、オーストラリアのご出身で、観客の方達は、シドニーとロンドンとでは、演奏なさってみて、違いますか?
AD
Not dramatically different. No. They are, I think, they are both as receptive in both countries, actually.
エイミー・ディクソン
そんなに、大きくは違いません。違わないですね。どちらの国でも、よく受け入れてくださいますよ。
BT555
Your heart is always with Australia. For instance, you are big cricket fan, aren't you?
ビル・ターンブル
心は、常にオーストラリア、といったところでしょうか。例えば、あなたはクリケットが大変お好きですよね。
AD
I love cricket, yeah, and spending over there time at the Ashes this year, I think.
エイミー・ディクソン
クリケットは大好きです。はい。今年は、イギリスとの優勝決定戦の時は、本国にいる予定ですので。
BT
Everything has turned out differently for you this time, right?
ビル・ターンブル
今回は色々と、今までになかったことを、ご経験されているかと思います。ですよね?
SR607
Oh, it's lovely to meet you. You're going to be playing for us, a bit later on, and not on your own. You're accompanied ...
スザンナ・レイド
今日はお越しいただきまして、本当にありがとうございます。このすぐあと、演奏してくださいます。これは一人ではなくて、伴奏の方がいらっしゃるんですよね。
AD
No, with a harp, actually.
エイミー・ディクソン
そうです。ハープの方に伴奏していただきます。
SR
And what's you are going to be playing is ...
スザンナ・レイド
今日演奏してくださいます曲ですが…
AD
An arrangement of (Gabriel) Faure's “Pavane,” which has been arranged by Chris Walden for us.
エイミー・ディクソン
ガブリエル・フォーレの「パヴァーヌ」を、クリス・ウォールデンが私達の為にアレンジしてくださったものです。
SR623
And when ... and the music that you play ... is it music that has been specifically composed for the instrument, or is it music that has been adapted for your instrument?
スザンナ・レイド
それとですね…あなたが普段演奏なさる曲ですが…サクソフォンの為に特に作曲されたものですか?それとも、元々他の楽器で演奏する曲を、サクソフォン用にしたものですか?
AD630
It's a little bit of everything. We have a smallish core repertoire ... concertos by Glazunov, Ibert, and Villa Lobos, and Debussy. So, I spend quite a lot of time playing them, but also I am very fortunate to be able to work with composers of new music a lot. And that's what I'm passionate about.
エイミー・ディクソン
色々取り交ぜた、と言う感じです。サクソフォンだけの為の曲というのは、比較的少ないんですよね。協奏曲ですと、アレクサンドル・グラズノフ、ジャック・イベール、エイトル・ヴィラ=ロボス、それとクロード・ドビュッシーが書いています。彼らの曲ばかり、いつも沢山演奏しますが、幸い最近の新しい曲を書く作曲家の方達とも、ご一緒させて頂けていますので、すごくやりがいを感じて一生懸命演奏しています。
BT652
Doubly relaxed to hear your saxophone and the harp at the same time.
ビル・ターンブル
サクソフォンとハープを同時にですか、これは2倍リラックスできそうですな。
AD
Thank you.
エイミー・ディクソン
ありがとうございます。
BT
Thank you very much.
ビル・ターンブル
こちらこそ
SR
The new album is called “Dusk and Dawn,” and it is out now.
スザンナ・レイド
ニューアルバム「Dusk and Dawn」ただいま発売中です。
BT
And Amy will be back to play for us later ... Now!
ビル・ターンブル
そして、エイミーさんにはこのあと、すぐ!演奏していただきます。